「まむちゃん、ふもとっぱらへ行く」 その1

4年ぶりのご無沙汰です。

さて、先日8月22日に行われました「長渕剛10万人オールナイトライブ 2015 in ふもとっぱら」!参加してきました!セイッ!

普段、そんなにナガブチナガブチ言ってないので、どうせにわかか冷やかしだろう、と思う方もいるかもしれませんが違います。
誰とも共有できないので黙っているだけです。ほとんど歌えます。
なにせ自分の小遣いで生まれて初めて買ったCDが『昭和』ですから、いわば初恋のようなものです。

そんな初恋の人が紆余屈折を経て、30年ぶりに街でばったり遭遇しても絶対にわからないほどの別人への進化を遂げてまで行う前代未聞の10万人オールナイトライブ、行かないわけがありません。

当時お金が無く、泣く泣く諦めた桜島オールナイトをずっと後悔していたので、次があったら絶対に行く、もうこうなったら富士山でやればいいのに、と勝手に思い続けていたら実現されたので、私の夢も叶ったも同然。(富士山推し)

早々にチケット取ったし、あとは無事に開催されて成功するのみ、と思っていただけでしたが甘かった!

自家用車禁止で最寄り駅まで必ずシャトルの交通手段、標高800mの広大な屋根なしキャンプ場、行ったら最後終演まで出られない、トイレ待ちバス待ちなどの行列などなど想像すると、日に日に不安要素が増していきました。
また、普段はアウトドアと無縁のインドアクソ野郎ですから、リュックすらなく、長靴やら雨具にもなる上着やら、とにかく持ち物を一から揃えるはめに(アウトレットで)。

そうこうしているうちに母が親戚中に言いふらし始め、親戚中からは「そんなところ行って本当に大丈夫なのか?」とただでさえ独身という心配をかけているのにもかかわらず、さらにとんでもない心配をかける形になってしまい申し訳なく思いました。

筋トレもしなければと思いながらついダラダラと過ごしてしまい、結局体を鍛えられず、体力に自信がなかったので、直前になって「駆けつけチケット」という開演には間に合わないけど、それでもあとから行きたい人向けの夜21時に出発するチケットに買い替えました。開演はどうせ押すから運がよければ間に合ったりして?と思ってましたが、これも甘かった!

調べることだけは得意なので、過去に悲惨だった山の中の大型イベントの様子をくまなく読むと、ネガティブ情報が蔓延していて行きたさよりもますます不安が募り、暑さ対策、寒さ対策、雨対策、トイレ対策のいずれの最悪にも対応できるように持ち物を揃えたら、想定外の超重装備になり、バス乗り場まで送ってくれた母が他の参加者の軽装を見るにつけ「そんな富士山に登るみたいな大荷物の人いないから減らしていきなさい!」時間に余裕があったので、車に戻って再び荷物整理。

「じゃあ、剛さんによろしく(はあと)」などという去り際の母の言葉に、前の人が振り向いて笑いそうになってたところに一人で並ぶ身にもなれ…と思ったけど、この人たちみんな剛さん好きな人たちだからきっと大丈夫、と言い聞かせてしれっと並ぶこと15分。

そしていよいよ21時にバスが出発。残念なことに補助席だったので外の様子も見えず、身動きも取れず。ゴソゴソしながらスマホを出し、21時15分、ようやく発車したバスの中で「どれどれ?会場の様子は…」とチェックすると、「1曲目 JAPAN」


うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!はじまったあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!

もうさ、いきなり大後悔…。ああJAPAN!超絶聞きたかったオープニング1曲目JAPAN!ウォウォウォ、ジャパアアアーーーーン!!!!!!!!
こうなった以上、願うことは着くまでに好きな曲をやりませんように…もうそこからは怖くて携帯を閉じました。

バスを降り、1kmほど歩くと聴こえてきました大音量の「Good-Bye青春」…なんだってえええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!1

重たい荷物を抱えながら足早にゲートをくぐり、スッカスカの手荷物検査場を抜け、長い道のりを歩き、ようやく客席ブロックに着くとそこには…

壮大なセットと、そこから放たれているスペクタクルな照明の光、10万人の大歓声、いまだかつて見たこともない圧倒的迫力の光景が広がっていました。続く